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辞は達するのみ。
kokuritukkusai_20090531.jpg

杉本博司の「歴史の歴史」展へ行ってきました。

今回の展示は「彼の作品=彼の人間そのもの」
という趣旨なのか、作品以外の彼の所蔵コレクション(これがまた国宝級の凄いレベル!)
が大半となっていました。
が、普段見られない芸術家の裏側を見るのには最適な展示ではないでしょうか?
とにかくクロスオーバー具合が宗教~科学~文化全てに渡っており半端ねぇ!

そのコレクションの中の一つにプリンキピアがあり改めて読んでみたのですが、
ニュートンはやはり天才だと痛感しましたね。
よくこれだけ美しく、そして明瞭かつ単純な式で世界を表せるもんです。
複雑怪奇な世界の向こう側にあるミニマルな美がハッキリと見えているんでしょう。
技術者のハシクレとして、尊敬とも羨望とも、崇拝ともつかない不思議な感情になる。

また、杉本氏自身の作品である放電場の写真においては、
空気中の電子が放電現象の周りを泳ぐ様が写されており、
非常に有機的で、あたかも世界の内臓を写したかのよう。
この空間こそが世界そのものであり、そこを目には見えぬあらゆる物が満たしている。
それが空間に均一でない所にも「世界」を感じる。
「世界」が「ノイズ」として瞬間的に焼き付いたように感じる。

普段目に見えないものが見えた時、そこに世界が、それが世界だとわかる瞬間が楽しい。

メキシカンハット関数の立体化には人工知能の観点からもニヤニヤさせられるし、
(シナプスの動作、及び脳の刺激伝搬に深く関わってる関数だと思っています)
芸術作品の裏側にある桁違いの深さを見せつけられるような展覧会でした。
写真という「技術」と人間の「思想」が混ざり合い「芸術」が生まれる現場の展示です。
これは行って良かった!

どうやら来週日曜までのようですので興味のある方は是非一度足を運んでみては?

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2009/06/01 00:12 | art | 写真美術思想技術 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑


画像はエヴァっぽいもの
tettou.jpg

ダン!ダン!ダン!
ズダダズダダズダ!
ダン!ダン!ダン!
ズダダズダダズダ!(トゥットゥルトゥットゥルル~ル~ル~)
チャーラーラララーララッタッター(以下略)

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5 澁澤龍彦を丸ごと理解する!
5 包括的な澁澤龍彦像!


西洋美術を主軸ではなく裏側、闇やエロスから見続けた日本人。
澁澤龍彦の生涯が詰まった一冊。
澁澤龍彦自身に興味がある人は読んで見て下さい、
インスピレーションの源流に触れる事が出来ます。

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4 精神の資料集


大好きで暇があったらペラペラとめくって見ている一冊。
「裏側から見る西洋美術史」としては、こちらの方がまとまってるし図版も奇麗だと思う。
特に有史以前の芸術に多くの頁を割いている事は、非常に価値が高い。
芸術の持つ魔術的側面に魅力を感じる人は是非に読んでほしい。

ただ「日本人から見た裏西洋美術」という観点からいくと、
圧倒的に澁澤龍彦が光り輝いている。
一見ゴミかと思われるようなシンボリックな造形の中に潜む人間の精神を暴く、、、
そういう冷静な観点から全体を捉えられたのも、
リアルな西洋社会から一歩身を引いた日本人ならではだったのかもしれない。
2008/09/21 17:29 | | 写真美術魔術・伝承思想耽美 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑


いや、No1ってwww
ueda_shoji_museum.jpg


植田正治美術館から望む大山。

大学時代の友人たちと鳥取に旅行に行ってきたわけですよ!

今までこの人の写真は知らなかったのですが、
人物や物を撮っているのに、それとは別のものを表現しているような
作風は面白かったです。退廃の香りが仄かにするのがgoodでした。

niwa.jpg


足立美術館にも行ってまいりました。
、、、来ると毎回思うことですが、ここ、入館料高すぎです。
まあ、庭の拝観料ですな。天気が良過ぎてあんまし綺麗では無かったけど。
やっぱ、山陰らしいちょっとジメッた天気に合う庭だと思います。
天気がいいと無駄に白い砂が反射して、緑を台無しにします。
横山大観の特別展でしたが、小さい頃から山のように見てるので特にみるものは無かったです。
相変わらず横山大観は「(色々な意味で)別格の」日本画を描いた人だなとは思いましたが。

ashi.jpg


大山高原のソフトクリームと、境港の菜めしがおいしかったです。
良いGWになりました!
計画、そして運転までしてくれたarsonに感謝!
2007/04/30 23:28 | 日記 | 写真美術 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑


日本の心、その色
色を奏でる 色を奏でる
志村 ふくみ、井上 隆雄 他 (1998/12)
筑摩書房

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「色が匂い立つ」という言葉を聞いて、
「ああ、この人はオレが音に対して持ってる感覚と同じものを感じているんだな」と思った。
音は、その一音が真に美しければ、そこからまるで沸き立つように世界が広がる。
心が満たされる。
それと同様に、色も、真に美しければ「色」に留まらず、
まるで物語を紡ぐかのように心を満たす。
一色、一色が極彩色の輝きを持つ。
彼女の作り出す着物はそんな色を纏っている。
派手な色ではない、ただその色には秘められた美しさがある。
単純に「綺麗」というだけでなく、その裏側の世界が「香り立つ」
素朴でありながら、見る者を包み込み、圧倒してしまう、いや取り込んでしまう。
日本の風土が育んだ美しさが感じられる。
日本の美とは、「いたらなさ」の芸術と言うことができるだろう。
この世界において己がどれだけ矮小な存在であるのかを理解し、「すっ」と一歩退く。
その上で生命に対する率直な喜びを余すところ無く表現する。
煌びやかに構築された西洋の美に対して、質素に思えるほど素直な表現。
「命を頂いている」という自然に対する率直な畏敬の念こそが、
この美しさを生み出しているのだと思う。
西洋のまねごとでない、日本独自の美の感覚がここにある。
2007/03/24 23:27 | art | 思想美術 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑


ビル・ヴィオラ最終日行ってまいりました



妹に言われるまでやっていることもサッパリ知らなかった、
Bill Violaの展覧会に行ってまいりました。
天気が良いこともあってか(建物の中だから関係ないのにね)
大盛況で「はつゆめ」の上演会は整理券をもらわなければならない程でした。

で、展示の感想ですが、、、
個人的には「クロッシング」と「あいさつ」がカナーリ好きですね!
「クロッシング」では轟音とともに押し流される(もしくは燃え尽きる)
人間の最後の「影」が薄れていく表現にゾクっとキました。
凄まじい量の水が上から降ってくる(まるで滝のようです)中、
大スクリーンにあれだけ存在感たっぷりに映し出されていた
男性の存在感が「水」(もしくは炎)によって薄れていき、
「消える」、、、瞬間というか間というか、、、
(いつ消えたかはっきりせんので)
薄らと見えるヒトガタの消える様、それが大好きになりましたねー

「あいさつ」は街角で挨拶を交わす3人の女性の45秒間を低速再生し、
10分にしたものです。
これがまた凄い!45秒、たった45秒の間にこれだけの感情の変化があるのか!
と、逆に恐ろしく感じるほど!
低速再生のため、微妙な表情の変化も読み取ることができ、
特に3人目が登場した瞬間、嵐のように感情が吹き荒れるのが
映像と音で表現されていました。
(こういう時に「自分は4ADなのかな?」と思いますね(笑))
ゴシック好きのオレはこういう退廃の香り(?)に弱いのですよ。

今回の展覧会のタイトルにもなっている「はつゆめ」という作品は、
ヴィオラが日本滞在中(1980年代らしい)に作成した1時間の大作です。
最初は「ただのホームビデオじゃん!?」と焦りましたが(笑)
後半、それら日本の風景の色、光が融合し、溶け合い、
風景全体が繋がりをみせるにいたって、「ああなるほど!」と
ひどく感心させられました。いや、鈍いもんで、、、(苦笑)
海、山、漁船、繁華街、竹林、鯉、、、
それらの色、いや光が水によって屈折、拡散し、
無限の広がりを魅せていきます!「日本の光」と言えるでしょうね!
オレが見る限り、今回展示されていた作品全ての要素が
(また洗練されていない部分も含めて)この「はつゆめ」の中に
凝縮されていたように思います。

ヴィオラの作品を観て思ったのは、
「光というものの動き、性格をよく理解しているな」ということです。
そういった意味でウォルト・ディズニーに近いものを感じました。
ディズニーは「光を描く」ということを必死にやっていたと思うのですが、
ヴィオラは「光を映す」ということに専念していると思います。
「物」ではなく「光」を撮ることで、より本質的表現になっていると感じました。
二人に共通しているのは「人間は光を見ている」という認識です。
アプローチは違いますが、二人は
「人間は光を見て悲しみ、驚き、笑い、喜ぶ」ということをよく理解し、
なんとか光を表現しようとしています。

ちなみに音響に用いられていたスピーカーは全てJBLだったよう(暗くてわからんかった)
ですが、個人的には「もっと繊細なスピーカーの方が良かったのでは?」
と、思っています。
確かに迫力はありましたが、細かい音が必要な作品もありましたし、、
JBLは映画とかには良いと思いますが、音響系には不向きな気が、、、

結局スピーカーの話かよっ!




Bill Viola
価格:2,800円 (税込 2,940 円) 送料別
2007/03/21 23:24 | art | 美術イベント思想 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑


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